看護師として忙しい日々を過ごしている時こそ忘れてはいけないことがあります。それは「看護観」と呼ばれるものです。具体的には、自分はどのような看護師でありたいか、看護師として何を大切にしたいかといった価値観のことです。人によって様々ですが、責任のある判断をする時や患者と接する時に必要になります。さらに、就職活動や転職活動の際に、質問されることがあります。
看護観は、看護師としての経験や個人としての人生観に影響されています。新人看護師の時に、出会った先輩看護師の姿に心を打たれて、看護観が決まるという看護師もいるかもしれません。または、自分自身に足りなかった考え方や改善のきっかけを知り、その後、看護観として意識するようになるという人もいます。
具体的な看護観の例として、常に相手を尊重し、相手のために何ができるかを最優先で考えることを大切にしている看護師もいます。忙しいとついつい自分の思った通りに動いてくれない患者さんにイライラしてしまいますが、全ては患者さんのために行われていると気付くことで、本当に望まれている対応をすることができます。また、多様性を大切にしている看護師もいます。異なる価値観を持つ看護師、更には異なる職種の人と共に働く中で、大変さもありますが、様々な意見を取り入れることで患者へのより良い提案やケアが実現することもあります。大変な仕事であっても、多様性を尊重するように気を付けることでめげずに取り組むことができます。このように、自分の看護観を大切にしながら、より良い仕事ができるように尽力できると良いですね。